2015年7月8日(水)、日本政府による対ベトナム草の根・人間の安全保障無償資金協力「ドンタップ省タンホン県総合病院医療機材整備計画」(2013年度実施)の引渡し式典が、矢ヶ部義則・在ホーチミン日本国総領事館首席領事、ドンタップ省保健局ター・トゥン・ラム副局長、タンホン県人民委員会グエン・チー・ラン副委員長、タンホン県総合病院グエン・ヴァン・ホア院長ら出席のもと、タンホン県総合病院において執り行われました。
ドンタップ省タンホン県総合病院は、97,000人を越える県民に対して、貧困層への無料診察・治療を含む医療サービスを提供するとともに、予防医療センターとしての役割を担う県の重要な医療機関です。しかしながら、同病院は、医療機材の不足や保有機材の老朽化及び故障により、迅速かつ正確な診断・治療を行うことができず、心不全、肺炎、結核、脳血管障害などの患者を救急車で約2時間かけてドンタップ総合病院やドンタップ省呼吸器内科病院に移送させざるを得ない状況でした。
本件は120,759米ドルの支援を通じて、タンホン県総合病院の医療環境を改善するため、生化学自動分析装置、自動血液分析装置、超音波診断装置など、最も優先度の高い17種類の医療機材を整備しました。
式典において、矢ヶ部首席領事は「本件により、これまで移送に頼らざるを得なかった疾患の診断・治療を同病院で行い、また、各疾患の早期発見・正確な診断を行えるようになることを期待しています。整備された医療機材が日本とドンタップ省、ベトナムとの友好のシンボルとなることを祈念いたします。」と述べました。これに対し、ホア院長は「今回の医療機材の整備により、質の高い効果的な治療が可能となった他、多くの検査に対応することができ、実用性を実感しております。タンホン県総合病院を代表し、住民の健康ケアについての支援をして下さった日本政府、日本国民の皆様、在ホーチミン日本国総領事館に感謝の言葉を贈らせて頂きます。」と感謝の意を表明しました。
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スピーチを行う矢ヶ部義則首席領事 |
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テープカットの様子 |
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整備された生化学自動分析装置 |
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整備された自動血液分析装置 |
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